インプラントの安定度を最新機器を用いて測定することにより、科学的なインプラント治療が行えます。

あなたの身体に埋め込まれたインプラントと骨との安定性を、最新機器を用いて測定します。
測定値は数字で表示されるため、より科学的で客観的、安全なインプラント治療を行うことが可能になります。

インプラントが骨に確実に固定されているかを確認する機器は、3種類あります。
トルクレンチ、オステルISQ、ペリオテストの3つです。

下記のように使用時期に合わせて、機器を用います。

  トルクレンチ オステルISQ ペリオテスト
トルクレンチ オステルISQ ペリオテスト
埋入手術(一次手術)
二次手術と荷重時 ×
メンテナンス ×

【1. トルクレンチ】

トルクレンチは、手術時にインプラントを埋入しながら、インプラント回転軸の力のモーメントを測定する器具です。

埋入トルクを測定することにより、どの荷重プロトコルを選択するか決定します。

強いトルク値(45Ncm以上)を得た場合は、その場で歯を立てて噛めることも可能になります(即時荷重)。弱いトルク値(30Ncm以下)の場合は、数ヶ月の待時期間が必要になります(通常荷重)。

トルクレンチは、各インプラント・メーカーから発売されています。

業界最大手のストローマン社のトルクレンチは35Ncmまで測定できます。
ストローマン社は、インプラント治療の安全性を確保するため、慎重な治療プロトコルを推奨しています。
即時荷重(術後1週間以内に荷重)は推奨せず、早期荷重(術後2ヶ月未満に荷重)や通常荷重(2ヶ月以降に荷重)を推奨しています。
このため、トルクレンチは35Ncmまで測定できればよいと考えているのでしょう。

【1. トルクレンチ】

【1. トルクレンチ】

ストローマン社のインプラント表面性状(SLA表面、SLActive表面)は、他社の表面性状と比較して優れているため、早期に骨結合します。特に、SLActive表面のインプラントは1ヶ月程度待てば、骨結合します(他の表面性状では2ヶ月以上必要)。
埋入手術後、インプラントの周囲組織がある程度安定し、患者さんも待つことができる1ヶ月程度を荷重の時期とすれば、安全なインプラント治療ができると、ストローマン社は考えているのでしょう。


【1. トルクレンチ】

(ストローマン社のトルクレンチは、35Ncmまで測定可能)


一方、ノーベルバイオケア社やバイオメット3i社のインプラント治療プロトコルでは、埋入直後から1週間以内に荷重をかける即時荷重インプラント治療も紹介されています。
インプラントの即時荷重はリスクの高く、歯科医にも高度な技術を要求する治療です。しかし、患者さんには、「手術の日に歯をつけて噛めるようになりたい。」という強い希望があるのも事実です。

即時荷重を可能にするため、ノーベルバイオケア社やバイオメット3i社のトルクレンチは、高いトルク値まで測定できるようになっています。45Ncm-90Ncmのトルク値が測定できるのです。

ただし、あまり高すぎるトルク値をかけてしまうと、インプラントスレッド(ねじ切り)の突端部で骨壊死をおこし、逆に骨結合の妨げになります。
各メーカーの推奨プロトコルを理解して、インプラント手術を行うことが大切です。

【1. トルクレンチ】

(インプラントのネジの突端部では、骨が壊死し、ネジの陥凹部では骨が形成される。)

【1. トルクレンチ】

(バイオメット3i社のハイ・トルクレンチは、50-90Ncmのトルクが測定でき、即時荷重を判断しやすくなっている。)

【1. トルクレンチ】

(ノーベルバイオケア社のブローネマルク・インプラント、リプレイス・インプラント用のトルクレンチ(銀色)は、45Ncmまで測定できる。)

【1. トルクレンチ】

(ノーベルバイオケア社のノーベルアクティブ・インプラント用トルクレンチ(金色)は、70Ncmまで測定できる。)


【2. オステルISQ】

インプラントの荷重時期を判断するもうひとつの機器が、共振周波数解析装置オステルISQです。
埋入トルク値の測定だけでなく、共振周波数も測定することにより、より確実に荷重時期を決定することができます。

埋入されたインプラントに、スマートペグとよばれる金属の棒を連結します。オステルのプローブ先端を近づけると、自動的に共振周波数が測定されます。

【2. オステルISQ】

(各種インプラント・プラットフォームに対応したスマートペグを、インプラントに連結する)

【2. オステルISQ】

(オステルISQで共振周波数を測定すると、科学的なインプラント治療が行える。)

周波数は、インプラント安定指数ISQ値(Implant Stability Quotient)として本体のディスプレイに表示されます。

【2. オステルISQ】

「2ヶ月経ったから、そろそろ荷重をかけていいかな?」ではなく、 「2ヶ月経って、ISQ値が70を超えているから荷重をかけられる」 というように、科学根拠に基づくインプラント治療になるのです。

【2. オステルISQ】

(ISQ値を縦軸に、時間を横軸にしたグラフです。時間とともにISQ値が低下する場合は、インプラントを慎重に観察する必要があります。)


即時荷重の判断は、トルク値では40Ncmが目安ですが、ISQでは70以上が目安になります。

【2. オステルISQ】

【例1】(ISQ=59では、即時荷重ができないため、通常荷重とする。)


【2. オステルISQ】

【例2】(ISQ=79では、条件により即時荷重も可能で、1.5ヶ月程度で荷重をかけようとする早期荷重は、十分可能であろうと判断する。)


【3. ペリオテスト】


(ペリオテスト)

インプラント安定の診断では、ISQが一番信頼できる値であり、次が埋入トルク値といえます。

しかし、メンテナンスの際は、当然埋入トルク値を測定できません。また、ISQ測定のために、上部構造を除去することは、インプラント周囲の歯肉の退縮を招くため適切ではありません。

そこで、簡便にインプラント安定度を測定するために、ペリオテスト値を利用しています。

ペリオテストは、オステルISQと違い、上部構造を直接たたいて診断します。測定値は、ペリオテストが音声で、”MINUS TWO”などと英語で報告してくれます。

数値が0または、マイナスであれば、インプラントは安定しており、数値が3以上では、注意が必要と判断しています。

もともと天然歯の測定用に開発された機器ですが、インプラント安定の目安にはなります。

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