CTガイデッド手術

患者さんのCTデータをコンピュータに取り込み、ソフトウエア上でインプラントの手術シミュレーションを行うと、実際の手術が容易になります。
バーチャル手術をあらかじめ行っていれば、術前にかなりの情報をつかめるからです。


さらに、シミュレーション手術のデータをプロセラセンターへ送り、サージカル・テンプレートというドリルとインプラントの差し込み器具をつくっておけば、歯ぐきを開かないフラップレス手術が可能になります。 患者さんにとっては手術の傷が少なく、術者にとっても楽な手術ができるのです。これをガイデッド手術といいます。


ガイデッド手術の開始までは1ヶ月程度の準備期間がかかりますが、痛くなくて腫れない手術をご希望のあなたには、最適の方法かもしれません。


(「オールオンフォー 進化したインプラント治療」医学博士 金子 茂 著より)

インプラントのシミュレーション・ソフトウェアには、ノーベルガイド、 coDiagnostiX 、シムプラントなどがあります。 ノーベルガイドとcoDiagnostiX は、インプラントメーカーがつくったシミュレーション・ソフトです。 ノーベルガイドはノーベルバイオケア社のインプラントに、coDiagnostiXはストローマン社のインプラント手術に、最適につくられています。 バイオメット3i社などの業界3位以下のメーカーは、シムプラントなどのソフトメーカーへ外注の形をとり、独自のソフトウエアをもっていません。

会社名 プランニング・ソフトウェア名 ガイデッド・システム名 他社インプラント互換性

ノーベルバイオケア社

ノーベルクリニシャン

ノーベルガイド ×
ストローマン社

coDiagnostiX

ストローマン・ガイデッド・サージェリー
マテリアライズデンタル社

シムプラント

バイオメット3i社のナビゲーターシステムなど

ノーベルガイド

ノーベルガイドとは、患者さまの外科的侵襲を軽減させ、手術の安全性を向上させるために開発された、最新のコンピュータ・ガイド・インプラント治療システムのことです。ノーベルバイオケア社の最新のインプラント治療システムであり、下関市では当クリニックが初めて導入しました。

ノーベルガイドでは、コンピュータ上で行う治療計画から、専用サージカル・テンプレートを用いた外科手術、補綴治療までを一貫して行えます。2011年後半のメジャーアップデートで診断能力も強化され、ソフトウエアの名称がノーベルクリニシャンになりました。

ノーベルガイドは、ノーベルバイオケア社のインプラントシステムに完全に対応しています。業界第1位のインプラントメーカーが作っただけあって、たんにインプラント治療の診断とプランニングだけではなく、インプラント窩の拡大形成、インプラントの埋入と上部構造の取り付けまでが可能であるのが特徴です。

ノーベルガイドのメリット

1.完全な治療プランニングが可能に

CTデータとノーベルクリニシャンを用いた3次元埋入シミュレーションにより、歯科医師は手術前にインプラント埋入部の骨の状態を完全に把握することができるようになりました。

【プランニングの流れ】

1.CT撮影を「ラジオグラフィックガイドを装着した患者さまのCT撮影」と、「ラジオグラフィックガイドのみのCT撮影」の2回行います。

患者さまのCT撮影

ラジオグラフィックガイドのみのCT撮影

2.2つのCTデータをノーベルガイド・ソフトウエア上で重ね合わせます。診断、シミュレーション手術、サージカル・テンプレートの発注をコンピュータ上で行います。

2.治療時間の短縮

CTデータをもとに、非常に精度の高いサージカル・テンプレートをスウェーデンのプロセラセンターに発注し制作させることで、より安全で正確なインプラント埋入が可能になりました。
超精密サージカル・テンプレートと専用外科キットを併用したガイディッド手術により、歯が1本もない患者さまにもフラップレス手術が可能となりました。これにより、手術時間は短くなり、手術侵襲も少なくなります。患者さまの負担や通院回数が大幅に軽減されるようになったのです。

3.Teeth-in-an-Hour~1時間で歯をあなたに~

「Teeth-in-an-Hour~1時間で歯をあなたに~」というコンセプトにもとづく即時荷重インプラントが可能になりました。事前にブリッジなどの上部構造を制作しておくことが可能なため、患者さまは手術当日に新しく機能する固定式の歯を手に入れることができます。



ストローマン・ガイデッド・サージェリー

ストローマン社が新開発したシミュレーション・ソフトウエアcoDiagnostiXは、2012年の7月に国内でも発売予定です。 coDiangostiXで設計されたデータを利用して、サージカルガイドは技工用機器gonyXで製作されます。
ストローマンのガイデッドシステムがノーベルガイドよりも優れている点は、サージカルガイドの納品期間が短いことと、少数歯欠損に対応しやすいことです。

ノーベルガイドの場合、スウェーデンのプロセラセンターまで発注するため、8~14日の納品期間が必要で、初診の患者さんの場合は、テンポラリーブリッジの製作まで考えると、ガイデッド手術の開始まで3週間くらいかかってしまいます。ストローマン・ガイデッド・サージェリーの場合は、gonyXという技工用機器を使って、国内の歯科技工所でつくられるため、納期が短くなり、早く手術ができるようになります。

サージカルガイドが完全にフィットすることも長所です。ストローマンのガイデットシステムは、光造形でテンプレートをつくるのではありません。スキャンテンプレートをそのままサージカルガイドに加工するため、出来上がったサージカルガイドは、必ず口腔内に装着できます。3本の長いピンで位置決めするため、ダブルスキャンの必要はなく、メタルアーチファクトの影響も全く受けず、少数歯欠損に適します。

欠点として、ガイデッドマウントが付属している専用フィクスチャーが国内で発売されていないことがあります。このため、サージカルガイドからあらかじめレプリカ模型の製作を行い、テンポラリーブリッジを術前に準備することは、現状ではできません。アンカーピンの設置もできないため、無歯顎症例には光造形のノーベルガイドやシムプラントの方が向いていると思います。

しかし、gonyXを用いれば、石膏模型そのものでサージガイドの作業をするため、コンピューター上で模型マッチングをしなくても、正確な部分欠損用のサージカルガイドを早くつくれます。費用と時間が最小限で、製作環境が身近な、独自性のあるガイドシステムと思います。



(スキャンテンプレートとサージカルガイドの製作に使用するgonyXと呼ばれる装置。 ストローマン・ガイド・システムの場合、スキャンテンプレートを加工してサージカルガイドを製作するため、 サージカルガイドは必ず歯に適合する。 また、国内の技工所でサージカルガイドは作られるため、納期が短い。)


シムプラント

シムプラントとは、元祖インプラント・シミュレーションソフトであり、ほとんどのインプラントシステムに対応してます。

まとめ

ガイデッド手術の欠点は、CT撮影による患者さんの放射線被爆や、シミュレーションからサージカル・テンプレート納品までの準備期間、サージカル・テンプレートの費用がかかることです。

金属の被せものが多い患者さんの場合は、CT撮影時に放射線が反射してしまって画像が乱れるため、あらかじめ金属のかぶせものを外しておかないとデータが処理しにくいことや、ラジオグラフィックガイドも患者さんにぴったりのもので、しっかり反対の顎の歯とかみ合う物でないと、撮影中にずれてしまって正しい情報が得られないことなど、簡単そうに見えて、正しいガイデッド手術をするにはコツがいりますが、いったん型にはまれば、短時間に低侵襲の手術ができるので、現代のようなコンピュータ社会では、予算があればそろえたほうがよい機器だと思います。

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