ノーベルアクティブ

患者さんによっては、非常に悪い状態で来院され、すぐに治療結果を求める方もいらっしゃいます。歯周病でグラグラの歯や、虫歯でぼろぼろになった歯を、今すぐ良い歯に取り替えて欲しいというのです。
「今週休みをとっているから、何とかすぐに手術して欲しい。もちろん、前歯がないのは耐えられないから、歯をつけて欲しい。」

このような場合、歯を抜いた直後に、インプラントを埋入、すぐにクラウンを取付けるという抜歯・即時埋入・即時荷重という治療が必要なこともあります。
抜歯・即時埋入・即時荷重には、非常に高度な技術を要しますが、コルク栓抜き形状をしたノーベルアクティブ・インプラントを用いると、即時荷重は容易になります。独自のコルクスクリュー形状をしているため、インプラントの固定に必要な初期トルクを得やすいためです。

インプラントの形状には、(1)パラレル型、(2)テーパー型、(3)パラレルで先端だけ先細り といった種類がありますが、すべての形状が出尽くしていると思っていました。しかし、このコルクスクリュー形状の新型インプラントが発売されたときは、「まだこんなアイデアが残っていたのか!」と驚きました。
「これまでは難しかった患者さんの歯も早く治せるようにできる!」と考え、かねこ歯科インプラントクリニックは早期に導入しました。

ノーベルアクティブ・インプラントは、ノーベルバイオケア社のインプラントでは最新のもので、2010年の年末に発売され、他のインプラントと違った特徴があります。

長所

 コルクの栓抜きのような独自のスパイラル形状ですので、埋入中にインプラントのスレッドが骨に食い込み続けます。インプラントの維持安定に重要な初期固定を得やすいインプラントです。


 コルク栓抜きの形状ですから、抜歯即時インプラント埋入・即時荷重に最適です。上顎前歯部のインプラント埋入では、天然の歯の方向よりも立ててインプラントを埋入していきますが、埋入中にインプラントを回転させながら、埋入角度を修正することができます。これが他のインプラントにはない特徴です。


 ネック部にバックテーパーがあり、プラットフォームが最大突出部でないことも、他のインプラントにはない特徴です。このため、同じ骨幅でも、ワンサイズ大きいインプラントを埋入できることがあり、有利です。


 最大埋入トルクが70Ncmとなりました(通常は45Ncm)。ノーベルバイオケア社のインプラントは、他社のインプラントと比べて手術操作が扱いやすいと感じますが、ノーベルアクティブではトルクの自由度が増し、更に手術が容易になりました。

低トルクレンチ(銀色)は、45Ncmまで測定できますが、高トルクレンチ(金色)は、70Ncmまで測定可能になりました。ノーベルアクティブの埋入では、高トルクレンチを使います。

隣在歯のエナメル質と象牙質の境目から、3mm歯根側にプラットフォームを設定します。
インプラントドライバーには、3mmのところに線がひいてあり、操作しやすいと思います。


 プラットフォームスイッチングするインプラントです。レギュラー直径φ4.3とワイド直径φ5.0とでアバットメントが共有され無駄がありません。すべての直径で水平オフセットがあるため、骨吸収が起きにくい構造になっています。
コニカル接続のため、フィクスチャーとアバットメントが円錐の面で広く接触しています。このため、マイクロギャップとよばれる隙間がなく、大きさ2μmの細菌の侵入を許さないため、インプラント周囲炎になりにくく、長期予後が良いと考えられます。

短所

 特徴あるコルク栓抜き状のスレッドは、上顎には最適ですが、硬い下顎骨には適しません。このため、上顎専用のインプラントと考えられ、ノーベルアクティブ1種類では全ての手術部位をカバーできません。


 ノーベルアクティブでは、連結が細菌の侵入を許さないコニカル接続に進化したのですが、新しいパーツをすべて新規でそろえないといけないので、まるで他社のインプラントを買っているときのようにコストがかかるのが欠点です。
ただし、マルチユニット・アバットメントもノーベルアクティブ専用のものですが、このアバットメントを連結した場合は、これまで通りの製品を共有できるようになります。



タイユナイト表面は発売後10年以上経過している。

 表面性状は未だにタイユナイトです。他社の新型インプラントは、2世代目の粗造表面性状に進化しています。ノーベルアクティブの形状はユニークですが、表面性状も新しいもので発売して欲しかったと感じました。


症例1 ノーベルアクティブを用いたフルアーチ症例(抜歯、即時インプラント埋入、即時荷重)

上顎の前歯のブリッジが脱落し、下顎の奥歯にも歯がないため、上顎の奥歯と下顎の前歯で互いの顎を噛んでしまう、いわゆる「すれ違い咬合」の状態になって受診となった。






上顎の予後不良な歯を抜いて、ノーベルアクティブ・インプラントを6本埋入した。


45Ncm以上のトルクのかかった5本のノーベルアクティブ・インプラントを支えとして、即日仮歯をとりつけた。

インプラント埋入手術当日に、審美性と咀嚼能力を回復させた。

症例2 ノーベルアクティブ前歯部(抜歯、そ億時インプラント埋入)


(1)残根が歯肉の下にある


(2)抜歯


(3)即日ノーベルアクティブ埋入


(4)結合組織移植


(5)テンポラリークラウンを連結


(6)術後X線写真

症例3 ノーベルアクティブを用いたAll-on-4(上顎)

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