骨造成術(GBR)とは

メンブレンと骨補填材などを用いて、骨を造成する方法を骨造成術と呼びます。


吸収性メンブレンのパッケージ

骨の造成部位に填入される骨補填材や自家骨は、歯肉の侵入を防ぐため、バリアメンブレンとよばれる膜で被覆されます。
歯肉の治癒速度と骨の形成速度をくらべると、歯肉の治癒速度の方がずっとはやいため、メンブレンでバリアしていないと、歯肉が骨の中に侵入して骨の形成が阻害されるからです。

骨造成に使用されるメンブレン(膜)には、吸収性メンブレンと非吸収性メンブレンの2種類があります。



非吸収性メンブレンのパッケージ

骨造成量が少しで良い場合は、吸収性メンブレンを使用します。吸収性メンブレンは数ヶ月で自然に吸収されるため、取り出す必要がなく取り扱いが容易です。
一方、インプラントの同時埋入ができない時など、大規模な骨造成を行う場合は、チタン強化された非吸収性メンブレン(TRメンブレン)を使用します。非吸収性メンブレンは、骨造成されたあとに取り出す必要がありますが、非吸収性メンブレンよりも大規模な造成が可能です。

とくに下顎臼歯部は、骨を造成したあとにインプラントを埋入しなければ危険な場合があります。



チタン強化された非吸収 メンブレン

下顎臼歯部のインプラント埋入では、直下に下歯槽神経があるため、神経に当たらないようにインプラントを埋入しなければなりません。下顎臼歯部には、骨の垂直的な距離が必要なのです。
ですから、骨を造成したあとにインプラントを埋入しなければ危険な場合があります。
下顎臼歯部に大規模な骨の欠損が認められる場合に、チタン強化TRメンブレンを用いて骨の欠損を垂直的に造成する方法を「垂直的歯槽堤増大術」とよびます。



ゴア非吸収性メンブレン

造成した骨が固まり、インプラントの埋入が可能になるまで6~9ヶ月の治癒期間が必要ですが、骨造成後は理想的なインプラントの埴立が行えるようになるのです。

垂直的歯槽底増大術の模式図

側面図

自家骨と骨補填剤を吸収した顎堤の上に填入したのち、TRメンブレン(チタン強化膜)で被覆し、ピンや骨膜縫合で固定、縫合する。

断面図

症例

TRメンブレンを用いた下顎両側臼歯部垂直的歯槽堤増大術後のパノラマX線写真

下顎の右下76、左下67は両側遊離端欠損であった。前医の指示に従い下顎の入れ歯(両側遊離端義歯)を装着しつづけたため、両側の下顎臼歯部の骨吸収が高度に進み、骨造成なしのインプラント埋入は不可能になってしまった。

インプラント埋入後のパノラマX線写真

下顎両側臼歯部垂直的歯槽堤増大術が成功したため、9ヶ月の治癒期間を経て、下顎右下6、左下67に3本のインプラントを埋入した。

メンブレン除去前(右側)

垂直的歯槽堤増大術後、9ヶ月経過、TRメンブレン除去前の顎堤の写真(右側)

メンブレン除去前(左側)

垂直的歯槽堤増大術後、9ヶ月経過、TRメンブレン除去後の骨造成された顎堤の写真(左側)

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