オール・オン・フォー(All-on-4)

オール・オン・フォーとは、4本のインプラントを埋入することにより、たった1日ですべての歯を回復させるインプラント治療のことです。もうすぐ歯が全部抜けそうな患者さまや、合わない総入れ歯でお困りの患者さまでも、1日で新しい固定式の歯(インプラントブリッジ)に交換でき、その日から審美性と噛む機能を回復させることができます。オール・オン・フォー治療を開始して5年以上経過しますが、下関市では、今でもかねこ歯科インプラントクリニックだけが行っている難易度の高いインプラント治療です。

治療方法

上顎の場合、上顎洞を避けて骨密度の高い前歯部にインプラントを4~5本埋入します。下顎の場合、吸収した臼歯部歯槽骨を避けて骨密度の高い前歯部にインプラントを4本埋入します。すべての歯を失い、歯周組織も多く失った場合はこの方法を選択します。

使用するインプラントシステムと歯科医の技術について

歯列の後方に埋入するインプラントは傾斜埋入させます。傾斜インプラントの角度を補正する角度付きマルチ・アバットメントはノーベルバイオケア社とストローマン社が発売しているため、2社いづれかのインプラントシステムを導入している歯科医院でないとオール・オン・フォー(All-on-4)の手術は行えません。
なお、ITIトリートメントガイドというインプラント治療のガイドラインをまとめた書籍によると、上顎の無歯顎即時荷重インプラント治療には、6本以上のインプラントが必要とされています。
オール・オン・フォーは4本のインプラントで即時荷重を行うため、技術の高いごく限られた歯科医にしか行うことができません。

オール・オン・フォーの模式図

症例1 上顎症例(ノーベルバイオケア社ブローネマルクおよびリプレイス・インプイラント)



術前(正面写真)


術後(正面写真)


術前(X線写真)


術後(X線写真)

予後不良と考えられた上顎前歯5本を抜歯。ただちに上顎にブローネマルク・インプラント4本、リプレイステーパード・インプラント1本を埋入した。35Ncmの埋入トルクを得たブローネマルク・インプラント4本に、テンポラリー・ブリッジを連結した。
たった1日で固定式の歯(インプラントブリッジ)に交換し、その日から審美性と噛む機能を回復させた。初期トルク値を得なかった1本は、インテグレーションした4ヵ月後にインプラントブリッジの固定源とした。

症例2 下顎症例(ノーベルバイオケア社ブローネマルク・インプラント)



術前(正面写真)



術後(正面写真)



術前(X線写真)


術後(X線写真)


上の入れ歯の調子はいいが、下の入れ歯がはずれて食べられないため、受診となった。
下顎のブローネマルク・インプラント4本すべてに35Ncmの埋入トルク値を得て、即時荷重が可能であることを確認し、テンポラリー・ブリッジを連結した。たった1日で、取り外しの入れ歯を固定式の歯(インプラント・ブリッジ)に交換し、その日から審美性と噛む機能を回復させた。

症例3 上・下顎症例(ノーベルバイオケア社ブローネマルク・インプラント)



術前(正面写真)



術後(正面写真)



術前(X線写真)


術後(X線写真)


予後不良と考えられた13本の歯を抜歯し、ブローネマルク・インプラント8本を埋入、全顎インプラント補綴を行った。8本すべてのインプラントに35Ncm-45Ncmの埋入トルク値を得て、即時荷重が可能であることを確認後、テンポラリー・ブリッジを連結した。上下顎それぞれを1日で固定式の歯(インプラント・ブリッジ)に交換し、その日から審美性と噛む機能を回復させた。

症例4 上顎症例(ノーベルバイオケア社ブローネマルク・インプラント)


術前(正面写真)


術後(正面写真)



術前(X線写真)


術後(X線写真)


『昔から上顎入れ歯が外れて悩んでいた。前医で費用をかけて、生体シリコンの上顎の総入れ歯をつくってもらったが、費用をかけたのに、すぐに外れて使えないものだった。
困って検索したところ、オール・オン・フォーというインプラント治療を知った。オール・オン・フォーをしている歯科医院を調べて、遠方から来てみた。』

ストローマン社のボーンレベル・インプラントを4本埋入、45Ncmの埋入トルクをすべてのインプラントにかけて、上部構造を連結した。おそらく、ボーンレベル・インプラントを用いた国内初のオール・オン・フォー治療と思われる。
ボーンレベル・インプラントは、SLA/SLActive表面のため、他社の表面よりも短期間に骨結合を獲得できる。セカンドブロビジョナル・ブリッジや最終上部構造までの治療期間が、より短期間で可能となった。

症例5 下顎症例(ノーベルバイオケア社ブローネマルク・インプラント)


術前(正面写真)


術後(正面写真)


術前(X線写真)


術後(X線写真)


『上の入れ歯は使えるのだが、下の入れ歯が外れて困っていた。娘に相談したところ、かねこ歯科インプラントクリニックまでつれて来てくれた。』

ストローマン社のボーンレベル・インプラントを4本埋入、45Ncmの埋入トルクをすべてのインプラントにかけて、上部構造を連結した。

これまでのオール・オン・フォー治療の報告は、ブローネマルクやスピーディ、リプレイスを用いた症例ばかりであった。しかし、自験例では、国内で新発売されたストローマン社のボーンレベルインプラントを使用しても、問題なく手術および補綴可能であった。

ボーンレベルインプラントには、マルチユニット・アバットメントとよく似たマルチベース・アバットメント(MB)を連結し、傾斜埋入角度を補正できる。MBでは、25°の角度補正ができるため、オール・オン・フォー治療が可能になっている。

また、ボーンレベル・インプラントは、SLA/SLActive表面のため、他の表面よりも短期間に骨結合を獲得できるのが有利な点である。

セカンドブロビジョナル・ブリッジや最終上部構造までの治療期間が、より短期間で可能となり、万が一トルクがかからなくても、骨結合自体が早期に獲得できるので、治療期間の全体的なリカバリーが容易と考える。

更に、プラットフォームには内側オフセットがあるので、特に傾斜インプラントでの骨吸収が最小限ですみ、予知性が期待できる。


オール・オン・フォーのタイムスケジュール

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