アタッチメント義歯

アタッチメントの入れ歯

雄雌の差し込み式になっている維持装置のことをアタッチメントとよびます。
下あごの総入れ歯が外れやすいあなたには、アタッチメントの入れ歯があっているかもしれません。
総入れ歯にアタッチメントを組み込むと、装置はめだちにくく、入れ歯は外れにくい構造になるからです。

アタッチメントには、(1)磁石、(2)ボール、(3)ロケーターがあります。

(1)磁石(マグネット)アタッチメント

磁石の長所は、天然の歯とインプラントのどちらにも取付けることができることです。
しかし、磁石の維持力は、ボールやロケーターに比べると弱いのが欠点です。

症例1 (磁石アタッチメントの入れ歯)

口腔内写真

X 線写真

右下は天然歯に、左下はインプラントにマグネットキーパーを取り付けた

磁石式入れ歯

正面写真

症例2 (磁石アタッチメントの入れ歯)

口腔内写真

X 線写真

右下は天然歯に、左下はインプラントにマグネットキーパーを取り付けた

磁石式義歯

正面写真

(2)ボールアタッチメント

インプラント用には、ボールアタッチメントも開発されています。
ストローマン社のボールアタッチメントは、アンカーアバットメントという名称で、精密な構造です。
他社と違ってゴム輪を使わず、雌構造のエリプティカル・マトリックスとシステマティックに連結し、良好な維持力を発揮します。

症例1 (ボールアタッチメント)

口腔内写真

X 線写真

磁石式義歯

正面写真

症例2 (天然歯はマグネット、インプラントはボールアタッチメント)

正面写真

image

正面写真

口腔内写真

X線写真

(3)ロケーターアタッチメント

2011年の年末に発売されたのが、インプラント用のロケーターアタッチメントです。ロケーター・アタッチメントに樹脂の維持ディスクをはめこむだけのシンプルな構造ですが、維持力は良好で、インプラントメーカー各社から発売されはじめました。
今後、国内で主流だった磁石のアタッチメントは、ロケーターにとって替わるでしょう。磁石は、天然歯のみに使われるようになると考えます。

【補足説明】
通常、総入れ歯のアタッチメントは、下あごの総入れ歯に使います。
上あごの総入れ歯には使いません。

上あごの骨は、下あごにくらべて軟らかいといえます。
アタッチメントは、インプラント1本ずつに取り付けます。大きな床をもつ上あごの総義歯でゆすると、アタッチメントをとりつけたインプラントが脱落してしまうので、上あごにはアタッチメント義歯を行いません。

上あごでは、インプラントを6本以上埋め込み、インプラント同士を連結、大きな床をもたないブリッジにするのが成功率をあげる治療法です。


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